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シート防水

Sheet waterproofing

シート防水とは、塩化ビニールやゴム製のシートを専用の接着剤や機械で施工箇所に固定して下地に張り付けることで、水の侵入を防ぐ防水工事の種類です。
工場で生産されたシートを使用するため均質な仕上がりになり、また広い面積をむらなく施工できるので、マンションの屋上等の広い場所の防水工事によく選ばれます。耐用年数と費用のバランスがいいので、費用対効果の高い工事にできるのも特徴です。
工法の違いや使用するシートの材質によって耐用年数が変わるため、施工する場所や状態にふさわしいものを選ぶことが重要です。

防水工事の種類

	ウレタン防水	FRP防水	シート防水	アスファルト防水
工法	防水材を塗る	防水材を塗る	シート状の防水材を貼る	アスファルトを溶かして塗る/シート状の防水材を貼る
耐用年数	8～10年	10～12年	10～15年	15～25年
費用の相場	2,800円～/㎡	5,500円～/㎡	3,600円～/㎡	4,000円～/㎡
主な施工場所	ベランダ、バルコニー、マンションやビルの屋上	ベランダ、バルコニー	マンションやビルの屋上	マンションやビルの屋上
主な特徴	複雑な形状の箇所でも継ぎ目なく施工可能。比較的安価	劣化しにくく衝撃に強い	広い面積に施工が可能	最も防水性が高く耐久性に優れている

シート防水の種類

Types

シート防水に使用される素材には主に塩化ビニールやゴム製のシートの二つがあります。
どちらを使用するかで耐用年数や価格が変化します。ゴムシートは塩ビシートに比べ薄いため、鳥についばまれてしまったり外からの衝撃で傷みやすいため、最近では塩ビシートを使って施工するのが一般的です。

	塩ビシ－ト	ゴムシート
工法	シート状の防水材を貼る	シート状の防水材を貼る
耐用年数	13～15年	10～12年
費用	接着工法（塩ビ鋼板等別途）3,600円～/㎡機械固定工法（塩ビ鋼板等別途）4,500円～/㎡	密着工法 3,200円～/㎡
シートの厚さ	1.5mm～2.5mm	1.2mm～2mm

PVC sheeting

塩ビシートは、塩化ビニル樹脂を主原料とし可塑剤を添加したものをシート状にしたもので防水層を形成します。
耐候性・耐熱性・耐摩耗性・耐圧縮性に優れ、標準耐用年数は10年〜15年。また、着色性にも優れているため意匠性の高い防水層を形成できます。さらに塩ビシートは自己消火性を持っているため、延焼しにくい特徴があります。
塩ビシートはシート同士をきれいに張り合わせるのが難しく技術が必要で施工できる職人が限られます。貼り方が悪いと隙間から水が侵入する可能性があるため、塩ビシート施工専門の業者がいるほどです。

塩ビシート防水の工法の種類

密着工法

密着工法は、専用の接着剤で施工箇所とシートを直接密着して接着する工法です。
シートが下地に全面接着されることにより、耐風圧性に優れます。一般的には両面接着で施工しますが、ロンシールの接着工法は片面接着ですので、工程の省力化がはかれます。
機械的固定工法に比べ、下地の乾燥など下地条件に注意が必要です。

機械固定工法

機械的固定工法とは、絶縁工法とも呼ばれ、鋼板やビスによって施工箇所とシートを接着する工法です。
下地の上に絶縁シートを敷き、鋼板・鋼製ディスクを設置して、その上に新しい防水シートを敷き込み溶着していきます。下地に直接シートを密着しないため、下地の亀裂や振動、目地の挙動などの影響を受けることがありません。
密着工法は、下地を十分に乾燥させないと水分によってシートの膨れなどの不具合が生じますが、機械的固定工法は水分を含む湿潤な下地でも施工が可能なため乾燥工程が不要で工期が短縮されます。
シート自体に透湿性があることで、時間の経過とともに自然に躯体の湿気を外に放出させることができます。さらに脱気筒を設けることでさらに湿気の拡散効果が上がります。
下地の処理も最低限で済むため工事のコストダウンと工期の短縮にもつながります。ただし人の歩行は不向きとされており、基本的に人の歩行のない屋上などに採用されます。

Rubber sheet

ゴムシート防水は合成ゴム系のシートで防水層を形成する防水工事です。
基本的に密着工法で施工します。シートがゴム質のため伸縮性があり下地への追従性が高く、柔軟性もあります。さらに安価であるというメリットがあります。
しかし下地が平らでないと施工できない、シート自体が薄いため鳥の啄ばみなどによる損傷を受けやすく衝撃に弱いなどデメリットも多く、現在では塩ビシート防水が主流になっています。

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シート防水の施工実績

Works

- シート防水
2022/4/5
シート防水の施工実績テスト
シート防水の施工実績のテスト。シート防水の施工実績のテスト。シート防水の施工実績のテスト。シート防水の施工実績のテスト。...

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防水工事のサイン

Signs that needs repairing

下記のような症状が現れている場合、防水工事が必要なサインです。
判断に困る場合があれば進行具合を調査して工事が必要かどうか調査しますので、お気軽にご相談ください。

塗装防水の表面のトップコートは紫外線や雨の影響を受けるため日々し、ひび割れの症状を起こします。放置すると内部の防水層の機能も弱めてしまい雨水が内部に侵入して寿命を縮めてしまいます。

塗装防水の表面が剥がれる原因は施工不良か経年劣化が考えられます。シート防水の場合はつなぎ目が劣化して剥がれが発生します。もしもトップコート下の防水層が紫外線に触れると防水層が劣化します。また剥がれた箇所から徐々に水分が内部に侵入するため早めの対策が必要です。

塗装防水の表面に色褪せや荒れが発生している場合、表面のトップコート機能が低下している可能性があります。放置しておくとどんどん保護機能が失われて内部の防水層が直接紫外線などに晒されてしまい、割れやヒビが生じるなど劣化が進行します。

ベランダや陸屋根は水が適切に排水されるよう勾配がつけられているため本来なら水が溜まることはありません。
もしも水が常に溜まっている場合は、勾配不良や排水溝が詰まっている可能性があります。放置すると建物の内部に染み出して内部の腐食や雨漏りの原因にもなる危険性があります

建物にこもった水分が太陽によって水蒸気となりうまく排出されないと膨れてしまうことがあります。また紫外線などによって劣化すると下地と防水シートの密着が悪くなり防水シートが浮き上がったりつなぎ目が剥がれることがあります。放置すると症状が拡大して全体が浮き上がることもあるため早めに補修を検討してください。